こんにちは。化学物質過敏症が治った人、ヤナです。

化学物質過敏症がひどかった頃、アロマに凝っている友人がアロマセラピーをしてくれました。

ただ私は、呼吸が苦しくなり、痙攣をおこしてしまいました。友人は善意でやってくれたのに申し訳ない。

化学物質過敏症にはアロマオイルは効くのか?結論から言えば、やっぱり人それぞれ、という答えにしかなりませんでした。

そもそもアロマオイルって何?

アロマオイルって何?という方もいらっしゃいますよね。
まずアロマオイルについてざっくり説明します。詳しい方はとばしてください。

アロマセラピーで使うのは精油

アロマセラピーに使われるオイルは精油(エッセンシャルオイル)です。
植物から香りのエッセンスを抽出したものを精油といいます。

精油の分子はとても小さいので、粘膜や皮膚から経皮吸収され、人体に様々な効果をもたらします。科学的に生物活性が認められているものもたくさんあります。
この、精油を使って人体に影響を与える方法のことを、英語ではアロマセラピー、フランス語ではアロマテラピーといいます。日本語では芳香浴、なんて言い方もします。

精油とアロマオイルの違い

「アロマオイル」に含まれるもの
精油
精油をアルコールで薄めたもの
精油をオイルで薄めたもの
合成物質・人工香料を使ったオイル

日本では、「いいにおい」のする油をまとめて「アロマオイル」と呼ぶ傾向があります。

「アロマオイル」として売られているものでも、粗悪品がほとんどです。特に安いものは。
雑貨屋さんのアロマオイルコーナーとか、近寄りたくもないですよね。想像するだけでも嫌。

化学物質過敏症に対してアロマオイルを使うなら、人工香料は禁忌です。

化学物質過敏症な私がアロマテラピーを受けた結果

最初は大丈夫
だんだんあかん感じ

あわてて換気してくれました。15分程度で症状は落ち着きました。

化学物質過敏症 アロマオイルを使う注意点

化学物質過敏症には人工香料は禁忌です。つまり、アロマオイルの選び方を間違えば、ただ症状を悪化させる危険があります。最低限これだけは注意してほしいポイントを3つあげておきます。

きちんとした精油を使うこと

植物から抽出する精油は、大量の原料を必要とします。

バラの精油を10グラム作るには、バラの花びらだけで50キロ必要です。

そりゃ値段も高いわけです。

精油の中にも、別の安価な精油を混ぜて増量したものもあります。
もしアロマオイルを使うなら、きちんとした精油を使ってください。

専門家の指導のもとで使うこと

精油には人体に作用する効果があります。
いい効果もあれば、もちろん逆の悪影響を与えるものも。

使用には知識が必要です。悪影響が出た場合も、専門家がついてくれれば、とりあえず安心です。

体調には限りなく注意すること

化学物質過敏症は、何に反応するのかも、反応した症状も、人によって違います。
「効果には個人差があります」は化学物質過敏症には必ずつく注釈ですね(笑)

特に化学物質過敏症は、アロマテラピーの専門家でも予測不可能な症状が起こることがあります。私みたいに(笑)

まとめ

化学物質過敏症に対してアロマオイルを使うには、いくつかの注意点があります。

・大前提として、きちんとした精油を使うこと
・専門家の指導の下で使うこと
・体調には限りなく注意すること

効果に関しては、個人的な意見ですが、重症な場合は効果なし、軽症な場合は気休め程度に効くかも?というのが正直なところです。
化学物質過敏症でも、花の香りはいい匂いと感じます。人間、いいにおいを嗅げば、いい気持ちになれますしね。

ただしくれぐれも、粗悪なアロマオイルを使うことは避けてください。症状が悪化します。