柔軟剤の臭いのイメージ画像
「柔軟剤の臭いで死にそう!」

柔軟剤の臭いを取りたい場合、めちゃくちゃあると思います。

外出の際についてしまった臭いを取るだけでなく、発症する前に使っていた服を使いたい、という場合とか。

子育てをしていれば、小学生の給食の白衣やお下がりの古着なんかも。

いったん服についてしまった柔軟剤の臭いは、はたして取れるんでしょうか。
どうすれば臭いが取れるんでしょうか?

【感謝】今まで、ネットを徘徊してたくさんの情報を拝見しました。
具体的なやり方を参考にさせていただいたのは、洗濯工房 無有さんのブログです。

理論的なところではこちらを参考にさせていただきました。柔軟剤の成分を推測して、対策をたてればいいんだなと学びました。

柔軟剤の臭いを取る方法

柔軟剤の臭いに苦しんでいた頃、臭いを取る方法を検索しまくりました。ネットで様々な意見を読みました。柔軟剤の臭いを取る方法をまとめると、こんな感じ。

  • クエン酸で漬け置き
  • セスキプラスで漬け置き
  • 酸素系漂白剤で漬け置き
  • 焼酎に漬け置き
  • エタノールを吹きかける
  • 石鹸で高温洗濯する 
  • 洗濯板と手でガシガシ洗う
  • 天日干し
  • アイロンをかける
  • 洗剤を工夫する

これらの方法がどうやって柔軟剤の臭いを取ってくれるのか、私にはその詳しい作用機序はわかりません。
ただ、試してみたところ、確かに効果はありましたよ!個人的見解では、特に高温洗濯&天日干しが効果を感じました。

※注意! 強アルカリ・アルコール・高温などは、服を傷めます。特に化繊は注意して、自己責任でお願いいたします!
また、柔軟剤の臭いが揮発してきます。換気・防護をしっかりして、体調にはくれぐれも気を付けて行ってください。

クエン酸で漬け置き

クエン酸、酢など酸性のお湯で数時間~一晩、漬け置きする方法です。

酸性度が高いほど、お湯の温度が高いほど、ウレタン樹脂の劣化が期待できます。

また、普通使われている洗濯用洗剤は弱アルカリ性のものが多いんです。石鹸もそうですね。
なので、酸性のお湯に漬けてやれば、普段の洗濯では取れない汚れも落ちやすくなります。

酸の後には、重曹・セスキ炭酸ソーダなど、アルカリ性のお湯に漬けて中和させてください。

セスキプラスの水溶液に漬ける

「セスキプラス」とは、石鹸百科が出しているセスキのひとつ。
セスキ炭酸ソーダに4種類の酵素を足したものです。

公式サイトの説明はこちら。

酵素がどういうふうに柔軟剤の臭いを分解するのか、私には正直わかりません。それでも、効果があれば嬉しい。

香り付きのものもあるので、もちろん無香料を選んでくださいね。

酸素系漂白剤で漬け置き

お馴染みの、酸素系漂白剤に漬けてみるという方法。気軽に試せます。

ちなみに、酸素系漂白剤を使うとき、溶かす水の温度に注意していますか?温度によって、効果が変わります。

茂木和哉先生によりますと、

過炭酸ナトリウムは、水よりお湯を使ってつけおいた方が効果的なのです。
最適温度は50℃ですが、40℃以上あれば十分、効果的です。

焼酎に漬け置き

洗濯ものを焼酎に漬けます。炭酸塩も入れると効果アップ。

柔軟剤の臭い成分を安息香酸エステル類だと仮定すると、温度が上がると溶出が低下すると考えられます。常温でやるのが効果的です。

アルコール度が高ければ、焼酎は何でも、安いやつで。

炭酸塩はアルカリウォッシュ等。

エタノールを吹きかける

消毒用のエタノールを吹きかけます。

柔軟剤の臭い成分は芳香族系合成香料だとすると、水よりもアルコールに溶けやすいと推測されます。

高濃度のアルコールである消毒用エタノールなら、柔軟剤の臭い成分も溶けてくれるかも。ただ、エタノール成分でやられないように気を付けてくださいね。

石鹸で高温洗濯する

せっけんで高温洗濯する方法。ただ高温とはいえ、40~50℃で大丈夫みたいです。

あの洗濯王子もこう言われています。

洗濯には常温の水を使用している家庭がほとんどだと思いますが、洗濯の専門家である僕からすると、お湯で洗うことこそが常識なのです。お湯で洗わないと日常の汚れ(特に皮脂汚れ)が落ちにくく、残った皮脂によって黄ばんだり、部屋干しした時に嫌なニオイが発生したりします。汚れ落ちが悪い、洗剤が溶け残るなど、洗濯で起こる問題の8割はお湯洗いで解消できると言っても過言ではありません。

この温度帯の熱いお湯で洗濯できる洗濯機は、海外製品ではよく見かけます。ドイツでは主流らしいですね。ほしい。

日本ではパナソニックからこんなの出てますよ!

高温洗濯用のせっけんもあります。ちょっと配合が違い、助剤添加が少ないやつ。

綿100%やリネンなら、煮洗いしてしまうといいでしょう。
ただし、湯気と一緒に柔軟剤の臭いが立ちのぼり、部屋中に充満します。危険です。
でも、服からは臭い取れるかも。健常者に手伝ってもらえれば助かる部分です。

※ただしアクリルは熱に弱い為、この方法は使わないようにしてください。

洗濯板と手でガシガシ洗う

洗濯板と手でガシガシ、物理で臭いを取ろうという方法です。香りがはじける♪可能性があるので、試すなら体調のいい時に十分防護して行ってくださいね。

天日干し

私たちにはお馴染みの天日干し。やっぱり、かなり効果あります。

紫外線の効果でしょうか、太陽光はいろんなものを揮発・劣化させてくれますね。

ただ、屋外にずーっと放置していたらカビ生えました。程度は大事です。

アイロンをかける

アイロンをかけて、高熱でマイクロカプセルを劣化させようという手段です。

アイロンをかけている最中、香料が鼻をめがけて強烈に立ち上ってきます。危険です。

ただ、アイロンをかけた後に洗濯したら、臭いは減っていました。でもかなり衰弱したので、あまりやりたくない・・・

洗剤を工夫する

当然のように石鹸洗濯前提でしたが、柔軟剤の臭いを取るためなら、ちょっとひねった洗剤を使う方法もあります。

竹の湧泉

香料系のにおい落としが得意なんだそうです。ただし、2018年末で生産中止。メーカー在庫はもうないそうです。楽天では売られているので、もう少しだけ使える手段でしょうか。一応リンク貼っておきます。

ピリカレ

変わった名前ですが、石鹸洗剤です。

成分は、純石鹸分(60%)、脂肪酸ナトリウム、炭酸塩。これに酵素が含まれているんだそうですが、このあたりが効果あるんでしょうか?ネット上の口コミには「ピリカレで洗うだけで柔軟剤の臭いが取れた」というものがありました。私は試していないので何とも言えませんが。

柔軟剤の臭い成分とは

柔軟剤のメーカーは、商品の内容成分をすべては表示していません。

たとえばP&Gのレノアシリーズは、こんな感じで成分公開されています。
https://jp.pg.com/products/seibun/lenor/index.jsp

「香料」というだけで、どんな香料なのか、詳しい内容表示はありませんよね。企業秘密なので、まあ当然です。

しかし「柔軟剤」といいながら、衣服を柔らかくする効果よりも香りづけの方が重視されている今日この頃。柔軟、だけにこだわってくれるなら、ご自由にどうぞの世界なんですけどね。海外製の強い臭いの柔軟剤が流行してから、各メーカーはどれだけ魅力的な香りを出せるかにこだわっているようです。
ただ、その海外では柔軟剤の臭いは「貧困層の香水」とまで言われているそうですよ。

あの、私たちが具合悪くなる「香料」とはどんなものが使われていて、どうすれば落とせるのか。
こちらのブログでは特許情報をもとに推測されているので、精度は高い仮説なのではないかと思います。
https://lurinyo.com/softner-harassment/

香料マイクロカプセルに、ウレタン樹脂が使われているのではないかという推測です。
また、マイクロカプセルの形ではないものもあるそうです。長続きさせたい成分同士をつなぎ合せ、劣化した部分から成分を徐々に切り離す方法です。

ただし、どちらにしてもウレタン製の、ウレタン結合(-NH・CO・O-)をもった合成物質だと考えられます。

このウレタン樹脂を劣化させて、服からはがし取ってやればいいわけです。
が、ウレタン樹脂を攻撃するため、どうしても服を傷めます。特に化繊の服は劣化しやすいのでご注意ください。ウレタン樹脂も化繊も、もとは同じ石油ですから、同様にダメージを受けやすいんです。

柔軟剤の成分の推測と落とし方

先述したブログを参考に。

 もともとウレタンには、自然と劣化し加水分解していくという特徴があります。アルカリ水などに浸けてみるだけでもある程度の臭いを落とすこともできますが、あまり劣化していないと分解が進みにくいので、『 劣化と分解 』の双方が大切です。

~中略~

弱点になるものを挙げていきましょう。熱(熱解離反応)、酸&塩基(熱解離反応を促進)、光(光酸化劣化)、塩分(汗など)、湿度、NoX(大気・排気ガスなど)、微生物など…

なるほど、今まで見てきた柔軟剤の臭いを落とす方法はこれらに当てはまりますね。

まとめ

柔軟剤メーカーに、臭いの取り方を問い合わせた人の話も聞きました。メーカーからの回答は、基本的には「取れる方法はない」。
せめて軽減するには、「天日干しを繰り返せ」「水溶性なので何度も水で洗えばマシになるはず」と様々のようでした。

他に何か方法はないかと調べたら、下記の方法がありました。

  • クエン酸で漬け置き
  • セスキプラスで漬け置き
  • 酸素系漂白剤で漬け置き
  • 焼酎に漬け置き
  • エタノールを吹きかける
  • 石鹸で高温洗濯する 
  • 洗濯板と手でガシガシ洗う
  • 天日干し
  • アイロンをかける
  • 洗剤を工夫する

これらの臭いを落とす方法を試したところ、確かに臭いを感じなくなりました。
よくよく嗅げばうっすら残ってはいますが、繰り返していけば臭いが取れそうな希望が見えます。

ただし、これらの方法が使えるのは症状の軽い方だけかもしれません。
どうか盲信せずに、ご自分の鼻を信じて、体調の変化に気を付けてくださいね!

ここまで書いてきて何なんですが、柔軟剤を取ろうとがんばっている間にも暴露は進むので、体調が悪い時は素直にあきらめてサヨナラするのも候補に入れておくべきかと思います。