市販のスティックのりは臭すぎます。テープも臭くて使えない。

でも、これくっつけないといけない!
化学物質過敏症でも使えるのりは無いの?

そんな時は、でんぷん糊を炊いてください。30秒で作れて、予想以上に簡単です。

もしもっと強度が必要な接着剤として使うなら、古来から使われてきた接着剤「にかわを炊く」という手があります。

まずはすぐできる、でんぷんのりからご紹介します。

でんぷんのりは何から作れる?

でんぷん質なものであれば、ごはんでも小麦粉でもなんでもいいのです。
ただ、おすすめは片栗粉でつくるでんぷん糊。

小麦粉だといわゆるヤマト糊っぽく、白く不透明にな、小さかった頃指で塗っていた感じののりになります。

片栗粉だと透明で、中に空気の泡がキラキラ光って綺麗です。

化学物質過敏症でも使える?片栗粉でんぷんのりの作り方

材料:片栗粉―大匙1杯
水ー大匙4杯

  1. 材料を耐熱容器に入れ、レンジで30秒チンする
  2. ひたすらかき混ぜる

完成です。

ガスが使えるなら、全部を鍋に入れて火にかけ、かき混ぜます。
レンジの時より、ちょっと水を多めにしたほうが良いです。

この片栗粉でんぷんのりは、要するにわらび餅なので、残ったら食べられます。
子供が食べても安心・安全なのりです!
指を突っ込んだあと・使った後に食べる気はしないですけどね(苦笑)

他の粉でも作り方は同じです。
分量は適当でも全然大丈夫。水っぽければもう少し加熱してください。

最初は虫がこないか、カビが生えないか心配だったのですが、乾いてしまえば全然大丈夫。

思えば障子は伝統的にでんぷんのりで貼りますね。
無添加住宅も米のりで建っているくらいですし、かなりの強度が期待できます。

ただし、化学のりと比べると、やはり紙は少しシワが入ります。

でんぷんのりの注意点

生モノなので、保存がききません。常温では3日もすればカビが生えます。

使う時に、使う分だけ作るのがベストです。

逆に言えば、市販のでんぷんのりにはすぐ悪くならないために、防腐剤が使われている訳です。
3日しか持たないのりなんて、売り物になりませんしね。

さて次は、古代エジプト時代から使われてきた接着剤、にかわについてご紹介します。

「にかわ」とは?

にかわは、動物の皮革や骨などからとられる、のりです。漢字だと膠と書きます。
主成分は「コラーゲン」に熱を加えて抽出したもの、つまりはゼラチンのことです。

日本では平安時代から使われてきた、かなり強力な接着剤です。日本では魚も材料として使われてきたそうです。

化学物質過敏症でも使える?「にかわ」の使い方

一昼夜、水に浸したにかわを、どろどろに溶けるまで湯煎します。

使うなら、粉になっているものが使いやすいでしょう。お試しサイズもあります。

使いにくいポイントは、加熱していないとすぐに固まってしまうこと、やはり腐りやすいこと。夏場は特にです。

安く作るなら、こんな手段もあるようです(笑)
えええそんな材料から!?という動画ですが、にかわの強度・使った感じがよくわかります。

まとめ

古来から使われてきたのり・接着剤である、でんぷんのり・にかわについてご紹介しました。

ここまでシンプルな素材ののりならば、化学物質過敏症でも使えるのではないかと思います。
一度やり方を覚えてしまえば、もう考えることもなく手が動きます。

同時に、子供が使うのにも安心・安全です!