『自然食の裏側』という本を読みました。
著者は『買ってはいけない』の人です。
面白い。
いわゆる「自然食」をバッサバッサと切っていき、なかなか爽快です(笑)
著者は化学物質過敏症も診ているお医者さんなので、おそらく物事の判断ベースが化学物質過敏症です。
有機野菜が食べられない人もいる
有機野菜と自然野菜の違いについて、かなりのページを割いて書かれています。
私の場合、有機野菜なら食べられたので、農薬に反応していただけだったんでしょうね。
有機野菜でも食べられない方もいます。
ある化学物質過敏症の患者さんは、市販の野菜がたべられませんでした。食べると発疹が出たり頭痛がしたり、のどが痛くなったり吐き気がするからです。
引用:『自然食の裏側』41ページ
あー、わかります(泣)
そこで、自然食品店や通販で有機野菜を食べてみましたが、市販の野菜と同じようにいろいろな症状が出てしまいました。この患者さんは、有機野菜はすべて無農薬・無化学肥料と思っていたので、自分の体は有機野菜もたべられないほどに悪化してしまったのだと思い込んでいました。
ところが、ある自然食品店に食べられた野菜がありました。調べてみると、無農薬・無肥料の野菜でした。
引用:『自然食の裏側』41ページ
さらに、
最後についている「こだわりの安心食品案内」が秀逸です。
私たちがとれる行動は、安全な生産者を選ぶことです。
引用:『自然食の裏側』4ページ
『自然食の裏側』を読みおえての感想
脅威や問題点は明らかになるものの、では何が良いのか、具体的に明らかにされているわけではないのが残念です。救いが少ない。
最後の「こだわりの安心食品案内」の範囲内だけで生活できるわけじゃないですしね。
ただ、問題提起としては、とても価値があると思います。
まとめ
化学物質過敏症の初期段階で、「良さそうなもの」を試している場合には、ガイドとしてかなり役立つ本だと思います。
化学物質過敏症ベテランで、知識と経験がある方には、答え合わせ・裏付けとして使えるでしょう。
読んで損はないと思う本でした。