こんにちは。化学物質過敏症が治った人、ヤナです。
一般的に、化学物質過敏症の治療法は大きくわけて2通りだと言われています。
- 身のまわりだけでも、環境中の化学物質を減らすこと
- 今まで身体にたまった化学物質をデトックスすること
化学物質過敏症に対する、私の仮説を書いてみます。デトックスにかかわることになるのかな。
主に栄養療法ですが、やや特殊なので、不快になる人もいるかもしれません。
化学物質過敏症に対する、私の仮説
化学物質は代謝異常の一形態であると考えます。
何らかの理由で、身体内での代謝の一部分が滞ることによって通常、一般的には身体に害がないとされているものを身体内で無毒化・排出することができず、様々な症状がおこるのではないかと考えています。
それでは、代謝を正常化(この言葉は嫌いなのですが)するにはどうすればいいのでしょうか。
私は、栄養に目を付けました。人間は食べたものでできている、からです。
血液検査をしたことはありますか?
当時、いろいろ検査をした中で血液検査もやりました。
血液検査がうっすら読めるようになった今、その血液検査の結果を見てみると、たくさんわかることがあります。
まずは、タンパク質不足。それから、鉄不足。
確かに当時は炭水化物に偏った食生活でした。タンパク質・鉄が不足すると、胃酸が出にくくなります。
すると、いろいろな弊害が起こります。
なかでも、ビタミンB12不足に注目します。
ビタミンB12は、主に動物性タンパク質に含まれるビタミンです。胃酸が出ないと、ビタミンB12を吸収できないんです。
タンパク質にくっついたビタミンB12を胃酸で分離させ、また特別なタンパク質とくっつけて吸収させるからです。
ビタミンB12が足りなくなると、血液検査では「MCV」の値が上がってくるんです。(他の要因で、上がらないこともあります。)
メチレーションがまわっていない、のでは?
ほとんどの方は「メチレーション回路」なんて初耳だと思います。
代謝はいろいろ複雑につながっています。分解したり生成されたものがまったく別のところで使われたりするんです。
そんな体内の代謝サイクルの一つだと思ってください。
このメチレーション回路において、ビタミンB12は重要な役割を果たします。
そのため、ビタミンB12が不足するとメチレーション回路がまわりません。
その結果、
解毒ができない
重金属や化学物質を代謝できない
ということになります。
他にもいろいろ
他にもいろいろな症状が考えられます。
★筋肉量が少ない→グリコーゲンの貯蔵量が少ない→低血糖が起こりやすい→疲れやすい
★胃酸が出にくい→甘いものが好き→腸内にカンジダが発生している→カンジダがアンモニアやアセトアルデヒドなど毒素を出す→その毒素も代謝できない
★メチレーション低下→ヒスタミン生成量増加→アレルギー様症状
ちなみにこれらは、分子栄養学の知識の基礎の部分です。
もっと詳しく知りたい!という場合は、こちらの分子栄養学実践講座へどうぞ。https://orthomolecular.teachable.com/courses
小池雅美先生の「血液検査と身体所見 入門編」を見てみてください。登録すれば、この講義は無料で見ることができます。
私はこの動画を見て分子栄養学の世界に足を踏み入れました。
ちょっとお高いし難しいですが、この知識は化学物質過敏症を越えても、一生使えるものになりそうです。
宣伝費用とか何ももらってないんですけどね(笑)
ビタミンB12を摂ったらいいの?
ビタミンB12がそんなに大事なら、サプリでとったらいいんじゃないの?という疑問が出てくるのではないでしょうか。
ビタミンB12に関しては、水溶性ビタミンだし摂取上限もないので、摂っておいて損はないとは思います。詳細はこのあたりをご参照ください。よくまとまっていると思います。http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/14.html
でも、、それで終わるほど簡単な話ではないんですよね・・・
メチレーションをまわすためには、他にもいろいろあります。
私がやってきた食生活
というか私にもどうすればいいのかは、正直よくわかっておりません。まだまだ勉強中だし。
私がどんなものを食べるようにしたのか、一応書いておきますか。
やったことは、動物性たんぱく質の摂取量をあげたこと。糖質制限に近いくらいやりました。砂糖も一切無し、加工食品もほぼ使いません。
貝やレバーなど、動物の内臓の摂取量を増やしました。
もちろん、野菜もたくさん摂りましたよ!バランス大事です。
これだけが要因だったのかどうかはわかりませんが、2年経った今は相当治っていると言えるかと。いろんな化学物質臭も「臭い」だけで済んでいます。
マルガリータさんのブログでも、食事内容を変えたことで体調がどんどんよくなっていった旨が記されていました。
http://www14.plala.or.jp/margarita/chap%203.htm
まとめ
化学物質過敏症は代謝異常のひとつである
タンパク質・鉄の摂取不足、もしくは吸収不足を疑う
ビタミンB12不足を疑う
情報、とても参考になります。ありがとうございます。
私はちょうど先日の血液検査で栄養の受け渡しが一部うまくいっていないと診断され、なんとなく自覚もありましたので、偏りがちな食生活を見直してみようと思います。
コメントありがとうございます!
血液検査で指摘されたのですね。栄養の受け渡しがうまくいっていないところがある、と言えるのは栄養療法に詳しい先生なのかもしれません。とてもラッキーですね。
食生活で身体を変えるのは、時間はかかりますが、根本的解決になる希望があります。
がんばっていきましょう!
私もヴィーガンやめてパレオ食(加工食品は勿論アルカロイド系やFODMAPまで徹底排除/体重×3gの高タンパク低炭水化物/有機野菜を1日1kg)と身の回りのケミカルフリーをガッツリ頑張ったら一時期かなり症状が改善しました。
そこで調子に乗ってバイトを始めてからも上記の食を貫いていたら時間も体力もテンションも足りなくなっていき、あっと言う間に痩せ細って常に低血糖、仕事を教えて貰っても何も覚えられない挙句、通勤時の交通事故で更に状況が悪化して退職…研修中たった一週間の出来事です。
あっという間に元通りどころかそれ以上に悪化してしまったのは、まだ頑張りが足りなくて本当は普通に働ける体ではなかったのに、お金が足りず社会復帰を焦り過ぎたせいだと思います。
それから失敗したショックと我慢していた反動で頑張りが効かなくなって、ずるずる食が疎かなまま症状は悪化しているので、もう一度しっかり立て直したいです。
その極端にふれてしまう感じ、わかります(笑)
ヴィーガンで足りていなかったところが高タンパク質で満たされて、短期的には元気になりますよね。
私も、「オムレツがあればごはんいらないかも!」と思った時期がありました。
ただ糖質制限までいってしまうと、少なくとも長期的には身体に悪影響があります。
化学物質過敏症だと、だいたいリーキーガットを起こしていて腸内環境がよろしくないことが多いみたいです。糖質の中には腸内細菌叢を育んでくれるものもありますから、あまり糖質を摂らないと腸内細菌叢にダメージがいきます。腸内環境がよろしくないと、消化吸収もうまくいきません。
栄養密度の高いものを偏りなくバランス良く食べて、制限するのは加工食品・単糖類くらいかな、と思っているところです。パレオダイエットは好きです。
化学物質過敏症だと食べられないものも多くて難しいんですけどね。
脂質:タンパク質:炭水化物は2:2:4くらいを目指しています。とにかく、野菜は意識的にたくさん摂ります。ボーンブロス(できるだけ)飲んでます。
本当に、食べたもので身体はできているなと実感しています。化学物質でも代謝できる身体を作りたい。
栄養療法は助けになりますよ!
化学物質過敏症は、がんばる人がなりやすかったりしますから、なるべく無理せずゆるゆる、今こそ自分を大事にしてあげてください♪
極端な性格を何とかしたいです(;;´ ꒳ ` )
そもそも食に興味が無かったのでウィダーゼリーやアイスクリームを流し込んで薬を飲み、のど飴を舐めたり水を飲んだりするだけでロクな食事を摂らず…みたいな酷い生活で完全に線維筋痛症に負けたまま4年くらい前まで何も知ろうともしないで過ごしていました。
たまたま同い年の浅田真央ちゃんがマクロビオティックやアーユルヴェーダ好きだと知り、そこから食に少し興味を持ち始め、ちょうど流行り出したジョコビッチ選手の本のおかげで不耐症の存在に気付いてグルテンフリーした途端に激痛発作が治まり、その勢いでマクロビやヴィーガンにも手を出して無月経に…からのパレオです。
もう野菜なら1kgや2kg余裕で食べれちゃう異常な摂取量に増えて取り返しがつかず、いくらタンパク質を増やしても糖質制限は出来た試しがないんですけどね~(꒪⌓꒪٥)
そうそう、お金は超かかりますがリーキーガットかどうかを手っ取り早く知るのには遅発性アレルギー検査が使えました。
まぁ見事な漏れっぷりで、ほぼ全ての項目レベル4以上の反応が並ぶ異様なグラフのPDFを開いた衝撃は忘れません!(笑)
私が安心したのは唯一、同時受診の家族と逆のイースト・キノコ類・発酵食品への低反応で、まず腸内カンジダ菌の異常増殖は無いと推察される点のみでしたが、そこが不安で堪らない人にはオススメです。
返信が遅くなってごめんなさい。
逆にすごい食生活ですね(笑)
グルテンフリーで激痛発作!なかなかの副作用!
食生活は本当に体調に影響する、というのが実感できるお話です。。野菜も量が要るとなれば、食費も掛かりますね。身体が何かを取り戻そうとしてるんでしょうか。
遅発性アレルギー検査もされたんですね。わ、これまたすごい。低反応のものが見つかってよかった、のかな?
カンジダの異常増殖がなかったのは幸いですね!
こんにちは、いつも参考になる内容ありがとうございます。
分子栄養学使った生活をしてから、ずいぶん体力がついてきました。具合が悪くなる事はなくなりましたが、匂いの過敏はいまだに残っていて、過敏症になる前には感じていなかった匂いを感じる事は多々あります。脳の問題かと思うのですが、ヤナさんはこの症状はまだのこってますか?
はななさん、コメントありがとうございます。
体力ついてきたとのこと、本当によかったです!具合が悪くなることがなくなるの、何よりですね。おめでとうございます。
個人的な見解で申し訳ないのですが、一度でも「知っている」ニオイはある程度嗅ぎ分けられる(知覚できる)のではないかと思っています。
私は今でも、過敏症になる前よりも鼻は敏感です。ただ、だんだん鈍感になってきている気がします。
先日は、リビングに新品の塩化ビニール製のかばんがあったのに、わかりませんでした。
ニオイがわからなくなってくると、暴露していてもわからないのではないかと逆に少し怖くて、わずかに感じられるニオイに対して知識で対応している感じです。
例えば、たとえ何もダメージを感じなくなったとしても、あえてまた柔軟剤を使おうとは思わないですよね。一度あのニオイと感覚を知っていたら。そんな感じで生活しています。
おそらくですが、寛解が進むと、だんだんニオイを感じなくなっていくのではないでしょうか。