こんにちは。化学物質過敏症が治った人、ヤナです。
化学物質過敏症になってしまったら、これ以上の化学物質への暴露を避けるとともに、身体に蓄積された化学物質を排泄することが大事です。代謝機能に重要な役目を果たすのが水。という訳で、水には気を使うべしです。
言われなくてもやってるよ、ヤバい味するし。という声が聞こえそうです。私も目隠ししても余裕で効き水できるくらいでした。
そんなあなたに、化学物質過敏症でも使える可能性の高い浄水器をご紹介していきます。
この記事では、化学物質過敏症的におさえておきたい浄水器の概念をまとめました。まずは、一番優先順位の高い、キッチンから。
手っ取り早くおすすめのものが欲しい!なら、私の使っている日本ガイシのC1をおすすめしておきます。もちろん、あなたには合わない場合もありますけども。
紹介記事はこちら.
まずは浄水器のタイプを解説します
浄水器のタイプは6つに分けられます。
- 蛇口直結型
- カウンター据え置き型
- アンダーシンク型
- 水栓一体型
- サーバー型
- ポット(ピッチャー)型
- セントラル(全館浄水)型
浄水器というものをざっくり理解するには、ここのサイトがわかりやすいと思います。
塩素の除去は言うまでもありませんが、残留農薬や重金属を取り除きたいものですね。ニオイも嫌です。
化学物質過敏症でも使えそうな浄水器のタイプは?
さて、個人的な意見では、カウンター据え置き型かセントラル(全館浄水)型で検討すればよいのではと思います。
とりあえず初期コストの安いポット型を使いつつ考えると良いかも。(ポット型はカートリッジの交換頻度が高いので、長期的に見れば高く付きます。)
化学物質過敏症的に言うと、蛇口直結型にはあまり意味がありません。次点で、水栓一体型も気休めです。カートリッジサイズが小さいので。
サーバー型
サーバー型は、ペットボトルの水が飲めるかで考えるとわかり良いです。
もし購入して試してみるなら、ポイントサイト経由がおすすめです。かなりお得ですから。
カウンター据え置き型・アンダーシンク型
カウンター据え置き型・アンダーシンク型に関しては、だいたいカートリッジサイズも同じくらいで、性能的に似ています。
アンダーシンク型はシンクの下に入れるため、設置工事が必要になります。
ダメだった場合の金銭的ダメージが大きいので、置くだけで済むカウンター据え置き型が良いかと考えます。
ポット(ピッチャー)型
ポットはすぐ試せるので、まずトライしてみるのもありかと。自分は活性炭フィルターが大丈夫かどうかが試せます。
個人的にはブリタを使っていました。
セントラル浄水
セントラル浄水は導入コスト・ランニングコストともに最高値です。設置工事を含めて40万程度、あとは年間3万程度のフィルター費用も馬鹿になりません。
購入したことがないので感想は語れませんが、お風呂やシャワー、洗面所などでも浄水が使えるのはとても大きなメリットです。蛇口ごとに浄水器をつけるくらいなら、セントラル浄水器のほうが安くなる可能性もあります。
自分が使えるフィルターの種類は?
ほとんどすべての浄水器は水を濾過します。
つまり、浄水器に設置された濾過フィルターを通過するということ。
となれば、ろ過フィルターの成分も気になるところですよね。まとめてみました
- 活性炭
- ろ過膜 ・中空糸膜 ・不織布
- セラミック
- イオン交換樹脂
- 逆浸透膜(RO膜)
それぞれの特徴をみていきましょう。
活性炭
粒、粉末、繊維状、ブロック状など活性炭の形にもいろいろあります。それぞれ特徴が異なります。
また、原料も樹木やヤシガラ、石炭など様々です。
活性炭の成分はほとんど炭素ですが、化学物質過敏症的には材料の微妙な違いで使えなくなることもあります。
吸着してくれるのがいいところ。逆に、吸着したものが残り続けることはデメリット。
ろ過膜
中空糸膜や不織布など。素材はポリエステル、レーヨン、ナイロンなどです。
セラミック
アルミナ結晶の粒を焼き固めて作るセラミック。規則的な細かい穴を通すことで、物理的に濾過します。
イオン交換樹脂
樹脂表面にイオン系の物質を吸着します。物理的に濾過しきれなかった細かい粒子を吸着してくれるのですが、効果が早くに落ちやすいのがデメリット。
ブリタのカートリッジにも使われています。
逆浸透膜(RO膜)
浄水性能はトップ。有毒物質を含んだ井戸水なども飲めるようになります。
デメリットは濾過速度が遅いこと、ほとんどが排水になってしまうので水道代がかさむこと、水中のミネラル分が全部なくなってしまうこと。
それぞれメリット・デメリットがあるので、一般的に浄水器は何種類かのフィルタを組み合わせてカートリッジを形成しています。
銀イオンってどうなの?
細菌の繁殖を抑制するために、ほとんどのフィルタに銀が添加されています。気になるところですよね。
銀は無害?
ただ、銀は人体には有害とする説と、無害とする説があります。
水銀はヤバいですが、銀と水銀は原子が違います。WHO的には、浄水器に添加される程度では無害。
化学物質過敏症的にどうか、と言われると避けるに越したことはないですが、必要悪だと思います。。
何であれ浄水器は使ったほうが良いと思いますし、フィルタに有毒細菌が繁殖する方が危険ですから。
銀を使わないフィルタが、どんな方法で細菌繁殖を防いでいるのかの方が気になります。
銀イオンが溶け出すとしても時間がかかる
また、水中に銀イオンが溶け出すには、時間がかかります。
例えば日本ガイシのC1であれば、水を止めて12時間で0.005ppmの濃度に上昇する、だから朝一番に水を使う時は最初の1~2リットルは捨ててください、と教えてもらいました。
だいたいの浄水器ではそうですよね。
使用方法に気をつけて、適度な流量を守ったり、メンテナンスやカートリッジ交換など怠らなければ、銀イオンの害は大きく見積もらなくても良いのではと考えています。
なぜ自分は銀イオンが気になるのかを分析してみる
化学物質過敏症なら、確かに疑わしいものは避けて通る方が身を守れます。一般的に言われている「人体に影響はない」がまったく信用できませんからね。
銀イオンに対する金属アレルギーが気になる場合、病院でアレルギー検査をしてみると安心するかもしれません。銀は比較的アレルギーを起こしにくいです。
個人的には銀イオンが腸内細菌に及ぼす影響のほうが気になります。データなどあれば教えて下さい!
まとめ
この記事では、浄水器の概念をまとめました。
化学物質過敏症的には、カウンター据え置き型かセントラル(全館浄水)型を検討すると良いと思います。
フィルターはメーカーによって特色がありますから、身体や値段と応相談です。