こんにちは、ヤナです。
今日は畳をどうしたか、について書いてみようと思います。
賃貸の場合、抜本的対策として、一番かんたんなのは撤去してしまうこと。
代わりに、自腹で何か畳を入れる。もしくは、業者に依頼してフローリングにする。(木材のニオイと接着剤は試してくださいね。)
だいたい、畳を上げると下地のベニヤ板が出てきます。私の場合、ベニヤ板の臭いだけで無理でした。
畳は意外と交換してもらえる
マンションなどの場合、同じタイプの部屋なら畳は共用できるはずですので、大家さんと相談して、他の部屋の比較的臭いの大丈夫そうな畳と交換してもらうのもありだと思います。
私の場合、下見に行った時にもう青々とした畳のニオイが無理で、ボロいものと交換してもらいました。大家さんには逆に喜ばれました。
ちなみにその部屋に入居したあとは、畳にふとんを敷いて寝ていました。しかし、ふとんに入るとだいたい不整脈の発作が出ていたんです。心臓がギューッと苦しくなって、心臓専門の病院にもかかりましたが原因不明。今考えると畳への反応だったのではと思います。
化学物質過敏症でも使える畳を考えてみる
それでも、できれば畳を使いたい!という場合もあるかと思います。
私は今の家では、畳を使っています。
その時に調べていたこと、これなら使えるのではないかという話を書いていきますね。
まずは、畳の構造をみていきましょう。
化学物質過敏症を発症すると、いろいろなものに詳しくなっていきますね笑
面倒だ!そんなの読む体力がない!という場合は、一番最後のまとめだけ読んでください。
畳のにおいの何がダメなのかを確認してみる
畳のにおい、わかりますよね。健常者でもわかるイグサの香り。化学物質過敏症なら、その他のいろいろな臭いが襲ってくることと思います。
まず、畳の構造を確認してみましょう。
かんたんに理解できるバージョンはこちら。
写真入りで詳しいのはこちらでしょうか。
この中で、何の臭いがダメなのか、が問題です。まぁたぶん全部ダメなんですけどね。一応考えてみます。
防虫剤・防カビ剤のニオイがダメ
畳にはかなり強力な防虫剤・防カビ剤が使われています。
薬剤処理が法律で義務付けられているからです。
ただ、どんな薬剤を使うか、どう使うかなどの定めはありません。
ちょっと昔の畳なら、有機リン系の防虫剤が使われていることもあります。わーお。
わら床のカビ臭がダメ
これは健常者でもダメなやつです。黒カビには発がん性があります。経年劣化と思って交換すべきです。
このカビを防ぐために、畳には強力な防カビ剤や防虫剤が使われる訳です。でないと速攻カビて大変です。
私も100%わら床も検討したのですが、カビ対策問題がクリアできませんでした。
建材床の臭いがダメ
畳床には様々な種類があります。色んなメーカーが出しています。
わら床もありますが、現在の賃貸の場合、ほとんど建材床だと思われます。ダイケン畳が大手です。
クッション性を高めるためにポリスチレンフォームが使われていたり、ボードが使われていたり様々です。
ベイクアウトしてくれる畳やさんを探す
畳やさんによっては、ベイクアウトしてくれるサービスがあります。高温の部屋に入れてニオイを揮発させてくれるんです。
ただし、ベイクアウトしたからといって使えるとは限りません。
また、近くの畳屋さんではベイクアウトしてくれるようなところがない場合もありますよね。
大丈夫そうな材質の畳床はないものでしょうか。
炭化コルクの畳床
無添加住宅のなかには、炭化コルクの畳床を使っているところがあります。
見学に行くのが遠すぎて諦めましたが、有効なのではないかと思い検討していました。
※「無添加住宅」をうたっていても、フランチャイズで内実は様々なようですから確認してみてくださいね。
畳店は個人経営のところが多くてクローズドなので、なかなか情報収集が難しいです。私も答えは出ませんでした。
調べた限りでは、健康畳植田さんのものなど良さそうです。
イグサの香りがそもそもダメ
杉やヒノキのにおいに反応する人がいるように、「イグサの香り」すなわちイグサから揮発するニオイ分子そのものがダメな人もいます。
イグサの香り成分の分析はこちら。中国産よりも国産のイグサのほうが香りが強いそうです。
畳表をイグサ以外にする
この場合は、畳表の材質をイグサでないものにする必要があります。和紙、樹脂など。
注意点としては、和紙は表面を樹脂コーティングしています。使える方もいるそうですが、個人差あるのでニオイ要確認。
樹脂畳で有名なのは積水ハウスのMIGUSAです。※個人的にニオイ未確認です。
イグサに使われている農薬の臭いがダメ
イグサのニオイは大丈夫でも、農薬のニオイがしてダメな場合。
国産無農薬のイグサを使えば大丈夫な可能性があります。
【生活クラブ】
に加入すると、年に2回ほど国産無農薬の畳張替えサービスがあります。畳屋さんも、比較的理解のある人が来てくれます。
畳の他でも、無農薬な食材など入手しやすいので、生活クラブに加入しておくのはおすすめです。
まとめ
今の畳のニオイが無理な場合、大家さんと相談して畳を撤去してもらい、あとは自腹でなんとかするしかないと思います。
フローリングにするか、これなら行けそう!という畳を見つけて見積もりをとって、大家さんと折半できないか相談してみるとか。
だいたい、賃貸向けの畳は価格を抑えられています。そのため安い中国産イグサを化学染料で青く染めたやつに、防虫剤キツめの畳だったりします。そこにあるだけでいろいろ揮発し続けます。覆うとカビとダニのパラダイスです。
使えそうな畳は「パハロカンパーナ」に相談すれば配慮してくれるし間違いないのでは。
ただ、畳はプロが採寸しないと合わないことが多いです。
ご自身でなんとかするなら、材質をざっくり選定したあとは近場の畳施工店と要相談です。
あまり手間をとらせないように、要点や予算を手紙にまとめておけば、サンプル取り寄せたりしてくれるのではと思います。
うちの場合は、古い建材床の防虫剤(シート状でくっついていた)を撤去し、ニオイがいけそうだったので生活クラブで紹介されたうえむら畳さんで無農薬のイグサの畳表に張り替えてもらいました。
畳を入れてしまえば、下地のベニヤのニオイは気にならなくなりました。
その和室をずっと寝室として使っています。