エキサイトニュースからの引用です。化学物質過敏症の人に心強い話です!

記事のボリュームが大きいので、リンクを貼っておきます。
この記事、一般の人への訴求の仕方、共感の得方がうまいんです。香害の戦い方の参考になるんじゃないかと思います。

洗剤・柔軟剤などに含まれる「香りマイクロカプセル」が、環境だけでなく人体にも悪影響を及ぼす!?

まずはこちらの記事をご覧ください。

洗剤・柔軟剤などに含まれる「香りマイクロカプセル」が、環境だけでなく人体にも悪影響を及ぼす!?
https://www.excite.co.jp/news/article/Harbor_business_195501/

主に、マイクロカプセルの問題点について語られています。以下、ざっくりした概要を、個人的な感想をまじえながらお伝えします。

このマイクロカプセルの大きさはどのくらいなのだろうか。技術はだんだん進歩していて、1㎛(マイクロメートル=100万分の1メートル)のものまでできている。花粉症を引き起こす花粉が約30㎛、大気汚染で問題となる微小粒子が2.5㎛だから、いかに小さいかがわかる。花粉症対策のマスクをしても自在に通過してしまう。柔軟剤の場合、キャップいっぱいにこのマイクロカプセルが1億個入っている。

 マイクロカプセルはその役割を終え、封じ込めた成分を放出した後も環境中に残る。そこで使われている素材はメラミン樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、ウレタン樹脂、ポリイソシアネートモノマーなど、いわゆるプラスチックである。

普通のマスクで柔軟剤の香りが防げないはずですね。。

マイクロサイズのごみは、いったん環境中に出てしまうと、人の手には負えなくなります。
水に混ざったり、魚に蓄積されたりして、結局は巡り巡って自分のところに跳ね返ってきちゃうんですよね。

ナノサイズやマイクロサイズのごみはなるべく環境中に出さない、すなわち、そういった商品は使わないのが一番ではないかと思います。

いや、ほんと、技術的にはすごいことだと思うんですよ!

でも、ただでさえ劣化したプラスチックはぼろぼろとマイクロ化していくんですから、わざわざ最初から除去できないサイズにしなくていいんじゃないかと思うんです。どれだけ便利なものだったとしても。

知らなかったのは、EUでマイクロカプセル規制の動きがあること。

EUではすでに規制の話が出ている。EU専門機関の欧州化学物質庁(ECGA)は2019年1月、欧州域内における「意図的に製品に入れられたマイクロプラスチック(Intentionally added microplastics)」の規制に関する提案を欧州委員会に提出した。
その規制の中にはマイクロカプセルが含まれている。洗剤などに含まれる香りマイクロカプセルについても、5年の猶予は与えているものの「禁止すべき」という姿勢を打ち出している。

日本ではどうなってるんでしょう?
最後に、心強いニュースです。

 同連盟は5月22日に、衆議院会館会議室で「柔軟剤・香りマイクロカプセル」についてのシンポジウムを開催。一般市民をはじめ、国会議員・地方議員に向けて「この問題に注目してほしい」と呼びかけた。環境汚染だけでなく、人体への大きな影響が懸念されるこのマイクロカプセル問題。早急な対策が求められている。

これからどんな動きになっていくのか、楽しみですね。
ささやかでも、私にもできることをやっていきたいと思います。

最後に

今まで、柔軟剤の臭いを「いい香り!」と感じる人に対しては、言えることがなかったんです。
香害について話しても「ふーん」という反応しか得られません。
普通そうですよね、知覚できないんだから。そんなもの怖がるより、いい匂いをまとう方がずっと魅力的な選択肢です。

でも、このマイクロカプセルの害の方向から話すと、そのヤバさが実感できるようです。
「化学物質過敏症」だとどうでもいい他人事だったのが、自分事になるんですね。

香害は、この方向から戦うのがいいんじゃないかと思います。香りの感じ方は個人差が激しいものなので、香害を訴えても「こんなにいい香りなのにー」という人には敵視されてしまうから。